【マッチレビュー】2023 J2第40節 ジュビロ磐田vs東京ヴェルディ

サッカー

スコア

1-1
得点者:上原力也

順位
3位
勝ち点:69(19勝12分9敗)
得失点差:24(総得点:67、総失点:43)

出場メンバー(採点)

GK:三浦龍騎(6.5)
DF:鈴木雄斗(5.5)、グラッサ(6)、
伊藤槙人(6)、松原后(6)
ボランチ:上原力也(7)、鹿沼直生(6)
OH:松本昌也(4.5)、山田大記(5.5)、
ドゥドゥ(6)
CF:ジャーメイン良(-)

交代出場:
後藤啓介(4)、古川陽介(6.5)、藤原虎太郎(6)、藤原健介(5.5)、ファビゴン(5.5)

フォーメーション

シーズンも残り3試合。昇格を争うライバルとの最後の直接対決は前節と同じスターティングメンバーでスタート。

ベンチにはファビゴンや古川、後藤、藤川と攻撃的な選手が顔を並べて、CBの控えなしなのは横内監督の攻め勝つ気持ちの表れか。

序盤にいきなりアクシデント

ロングボールで前進させて、アタッキングサードに入ると複数人が近い距離で絡んで攻略をはかる。その中でも山田のひらめきが曲面の打開に大きく寄与する。

しかし、8分にアクシデント。ジャーメインが負傷で後藤啓介と交代。シーズン後半は1トップとして絶対的な存在だったジャメの負傷は痛い。

後藤もチャンス時の決定力はジャメに勝るとも劣らないが、後方からボールを納めて展開する力はジャメの方が抜けている。チームの戦術上も重要な存在だったので、残念。ここは後藤の奮起に期待。

14分に東京のFK。中原が蹴ったボールをゴール前で染野に合わされて右下すみにヘディングシュートを打たれるが、三浦が弾き出す。きっちり三浦が反応したが、勢いこそないものの正確で際どいシュートを打ち込んできた。今日の試合も三浦のセービング力が鍵になりそう。

ヴェルディは磐田の最終ラインがボールを持つとガムシャラに前から奪いにくるのではなく、状況を見ながら全体の陣形のバランスを取りながら守備の網を張る。

この守り方だと磐田の最終ラインの選手をハメで奪うことはしにくいが、逆に中盤も最終ライン裏も含めて大きな守備の穴も出来にくく、磐田もプレスを外してカウンターは発生しにくい。

両チーム激しい攻防が続くも決定的なシーンはないまま時間が経過していく。

前半はスコアレスで終了

32分にスローインから後藤がプルアウェイの動きでボールを引き出し、久しぶりに磐田がゴール前に。ここはシュートシーンには繋がらなかったが、後藤がボールを引き出すにはこういったいかにマークを外して受けるかが鍵になる。

42分に磐田の決定機。ドゥドゥがゴール手前でボールを受け、後藤が相手CBを背中で押さえてシュートチャンスを作る。ドゥドゥのシュートは右下すみに飛ぶがマテウスのセーブに合う。

前半最大のチャンスだったが、マテウスの好セーブに合う。

このままスコアレスで前半終了。

他会場で1時間早く開始してた2位・清水が熊本に敗戦。この試合で勝った方が自動昇格圏の2位に進出、引き分ければ清水が2位の座を守るという非常にしびれる状況となった。

後半は両チーム選手交代なしで再開。

痛恨の被弾

早い時間に試合が動く、磐田のCKからグラッサとドゥドゥの連携がうまくいかず、嫌な形で奪われて東京Vのカウンターが発動。中原がドリブルでゴール前まで運び、左サイドの齋藤へ。齋藤は中央に折り返すと中原がシュート。一度は三浦が弾くが、そこを林に詰められて失点。

56分に東京Vが選手交代。河村、齋藤が下り、山田剛綺と平智広が入る。

一方の磐田は59分に山田大記と松本を下げて藤川虎太郎と古川陽介を投入。

さっそく選手交代の効果が出て、藤原が後方からの難しいボールを納めて展開。磐田の攻撃ターンを作ると61分に古川が左サイドドリブルでペナルティエリアに侵入。そこから複数回のシュートを放つ。

得点には至らないが、前半にはなかった波状攻撃が出る。試合の曲面は確実に変化している。

64分に東京Vは加藤が下り綱島悠斗が入る。

反撃の狼煙

68分、反撃が身を結ぶ。
右サイドから前進してきて、ドゥドゥ→上原と繋ぎ、中央のバイタルエリアにポジション取っていた松原が受けてシュート。マテウスに弾かれるがボールは再び右サイドのドゥドゥへ。

ドゥドゥは中へドリブルして上原とワンツーリターンすることで上原がペナルティエリア右寄りでフリーとなる。ここから上原が左足でファーサイドに同点弾を沈める。

この後は磐田の分厚い攻めと、そこからの東京Vのカウンターで反撃という構図が続く。どちらが追加点を決めてもおかしくない展開。

両チーム最後のカードを切る。磐田は86分に鹿沼とドゥドゥを下げて、藤原健介とファビアン・ゴンザレス投入。東京Vは87分に森田と林を下げて、梶川諒太と山越康平が入る。

93分に古川が取ったFKを藤原がゴール前に送りスクランブル状態、松原とファビゴンが粘って、最後にファビゴンがシュートを放つがゴール右へ外れる。

試合はこのまま同点で試合終了。
横内監督はフォースの審判に怒ってたが、ロスタイムが短いって怒ってたのかな。城福さんも詰め寄ってたんで両監督の勝ちたい気持ちが現れてた。

希望を繋ぐ勝ち点1

最悪の結果ではなかったが、2位浮上のチャンスがあったので悔しい結果。

ただ、清水に1ポイント差に詰め寄ったのは確実にプラス。得失点差で清水に勝つのはほぼ無理なため、勝ち点で上回らないといけない。その時勝ち点2差だと、仮に清水が引き分けで磐田が勝っても順位を逆転できないが、1差ならそれが可能になる。

しかし、今日の結果を見ると改めて残り2試合、清水、磐田、東京Vと本当にどこが自動昇格の切符を手にしてもおかしくないと感じる。

最短で次節にも清水の自動昇格が決まる可能性はあるが、仮にそうなってもプレーオフでの昇格のチャンスもある。プレーオフで少しでも優位に戦うには3位で臨みたいので、東京Vに負けなかった意味も大きい。

その意味では希望を繋ぐ勝ち点1となることを期待したい。

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