【マッチレビュー】2023 J2第38節 清水エスパルスvsジュビロ磐田

サッカー

スコア

0-1
得点者:-

順位

暫定3位
勝ち点:65(18勝11分9敗)
得失点差:21(総得点:63、総失点:42)

出場メンバー(採点)

GK:三浦龍騎(6.5)
DF:鈴木雄斗(5)、グラッサ(6)、
伊藤槙人(5.5)、松原后(4.5)
ボランチ:上原力也(5)、鹿沼直生(5)
OH:松本昌也(4.5)、山田大記(5.5)、
ドゥドゥ(5)
CF:ジャーメイン良(5)

交代出場:
古川陽介(4.5)、後藤啓介(4)、小川大貴(5.5)、遠藤保仁(5)、藤川虎太郎(-)

フォーメーション

前節からの変更点は1ヶ所。左SBに松原后が復帰。重要なダービーで現状のベストメンバーを組めた。

磐田はいい形で試合に入る

序盤は磐田がいい形で入ることができ、清水の守備の寄せが早い中でも縦パスのひらめきが冴えて敵陣に攻め込んでいく。

ジャーメインが中央をドリブルで突破していき際どいシュートを放つなど可能性のあるシーンはいくつか作れた。

しかし、前半の途中から徐々に清水の攻勢の時間が増えていく。

乾がチートプレイを発揮

乾がさすがの技術力で後方からのボールを納めて展開する。磐田の選手も早い寄せで乾の自由を奪いにかかるが巧みなトラップ、ターンでプレスを回避する。

41分にゴール中央付近でボールが流れてきたところを乾が思い切ってシュート。鈴木雄斗がシュートブロックに入るが、わずかに及ばず、むしろ鈴木に当たって三浦も反応しにくいシュートになり、先制点を奪われる。

このあとも試合の情勢は変わらずに1点ビハインドで前半終了。

後半は頭から松本に代えて古川陽介が入る。ドゥドゥが左サイドハーフに回る。

早速、右サイドから攻め込み最後に古川がシュートを放つが、左に外れる。

古川のドリブル能力は清水も折り込み済みで
古川がボールを持つと常に守備2枚でチェックに当たる。

こういった対応を取られることは他の試合でも見られるが、もっと左SBがインナー/オーバーラップするなどしてサポートしたい。ただ、その分奪われた時のリスクが高くなるが。

古川による活性化も限定的な中で、さらに63分に磐田は松原と山田を下げて、後藤啓介と小川大貴が入る。

山田は最近の試合ではいつもこのくらいの時間での交代になるが、松原はケガ明けの影響か、いい時のような攻撃の迫力がなく、そのあたりを考慮したかもしれない。

清水のゲームプランが磐田を抑え込む

このあたりから清水は引いて守る戦い方にシフトし、ジャーメインと後藤のプレイエリアも限定される。

そのため、主に右サイドから上原、鈴木雄、ドゥドゥが絡んだパスワークで侵入していくが、ゴール前の選手にいい形でボールが入らない。

78分に鹿沼を下げて遠藤保仁を投入。直後に5連続でCKを得てゴールに迫る。

一度、権田がパンチングの処理を誤り後藤のヘッドのチャンスがあったが、カバーに入った原によって防がれてしまう。

その後もボールの保持時間は磐田が長いが、一人一人の球離れは悪く、清水の守備を崩せない。

清水の守備の良さでボールの受け手も出しても判断に時間がかかり、清水の守備が間に合ってしまう。

また、攻め込んでいる状態でボールを奪われれば鋭いカウンターで一気に攻め込まれてしまうため、余計に磐田の選手はプレイが慎重になり、判断に時間がかかる。

清水としては思い通りのゲームプランを進行していただろう。

終盤に上原を下げて藤川虎太郎を入れるも目立った攻撃のシーンを作れないまま、0-1で試合終了。

悔しい敗戦で3位転落

悔しいダービーの敗戦となり、かつ自動昇格圏を明け渡すこととなった。

試合内容を妥当に反映したスコア。
磐田は清水の圧力を跳ね返すプレイを出せなかった印象。

それだけ清水の守備の速さ激しさがあったのは事実だが、それでもいい時の磐田は引かれた相手に対しても各選手が細かくポジションを変えたり、勝負をしかけたりなんとかこじ開けようとハードワークしていた。

そこが出し切れなかった印象。清水が出させなかったともいえるが。

残り4試合あるのでまだわからないが、もう一度ひたむきにハードワークしてまずは残り4試合走り切ってほしい。

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