2025 J2 第14節 コンサドーレ札幌vsジュビロ磐田/長いトンネルを抜ける4得点の勝利

スタメン

前節は3試合振りの得点、さらに複数得点は7試合振りで、3得点を奪いながらも追いつかれてドローに終わった。

その試合から中村駿に代えて金子大毅をスタメンに抜擢。また川崎と為田に代わって、倍井と松原后がスタメン復帰。

磐田のロングボール攻撃が札幌の出鼻をくじく

序盤は磐田がロングボールを中心にしかけた攻撃が、早くもスコアを動かす。

グラッサが最終ラインから札幌のDF裏に鋭いロングボールを送ると抜け出した倍井が確実に決めて先制。

倍井は第2節以来の今季3点目のゴール。

さらに20分にはアタッキングサードに入ったあたりの右サイドでファウルをもらい、クルークスのFKが相手オウンゴールを誘発。クルークスの素晴らしいボールとグラッサの入り方もよく、相手も処理の難しい状況を作った。

25分には3点目を奪う。

ゴール前で角がボールを収めて右足を振り抜くとポストを叩く。跳ね返りを倍井が拾って、流れの中でゴール前に上がっていた金子に繋ぐと、金子がこれをきっちり決める。

金子はもしかしたらオフサイドだったかもしれないが副審の旗は上がらず。ここはVARがないことに救われた。

札幌は選手交代で流れを変える

幸先よく3点リードした磐田だが、札幌が37分に2トップのキム・ゴンヒとバカヨコを下げて、ジョルディ・サンチェスと田中克幸を投入すると流れが変わる。

札幌も磐田のDFライン裏へのロングボールを狙うようになり、磐田ゴールに迫る場面が増えていく。

しかし、守備が踏ん張って前半はこのまま3点リードで折り返す。

後半に入っても、札幌が攻める場面が多い展開が続く。札幌は2トップと両SHが磐田最終ラインの裏を狙うような駆け引きをしかけてくる。

磐田も選手交代で流れを手繰り寄せる

55分に磐田は3枚替え。グラッサ、クルークス、渡邉に代えて、森岡陸、川崎一騎、ペイショットが入る。

森岡陸は久しぶりの出場。

この選手交代後、札幌のボールホルダーへのチェックが早くなり、磐田最終ライン裏にいいロングボールが供給されにくくなる。

66分に角を下げて、レオ・ゴメスを投入。ゴメスはそのまま角のいたトップ下からボールホルダーへのチェックを強める。

69分に倍井が追加点。三浦龍騎のキックを受けに降りてきたペイショットが、食い付いてきた家泉と入れ替わるようにターンして前を向く。その瞬間、西野がペイショットにチェックへ行こうとして倍井のマークを外すと、西野の裏に抜ける倍井にペイショットからの西野の頭を上を越すパスが通る。倍井はそのままペナルティエリアまで侵入、カバーに入ってきた田中をまたぎフェイントでかわして左足でゴールに沈める。

磐田の悪癖がまた顔を出す

リードを4点に広げて、今日は綺麗に勝ち点3を収めるかと思ったが、いつもの悪癖である後半の守備力の低下がまた発生する。

時間が経過するごとに磐田の前線からのチェックが弱くなり、札幌が攻めるシーンが増えていく。

76分に田中克幸がペナルティエリアにボールを送ると家泉が頭で繋ぎ、中村桐耶が折り返すと三浦龍騎が揺さぶられて、最後はサンチェスがヒールでゴールに沈める。江崎がカバーに入るもサンチェスの巧みなヒールに対応できなかった。

さらに80分には札幌の2点目が決まる。左右にボールを繋がれて揺さぶられると、左のバイタル手前くらいまでDFの西野が上がってきていて、フリーでゴール前にクロスを許す。さらにこのタイミングで森岡がマークを外してしまい、家泉がゴール前で中央でフリーでヘッドを決める。

最終ラインの踏ん張りで時計を進める

前線でボールを奪えず、チェックも遅れていて、札幌の選手に落ち着いてロングボールを蹴らせてしまうので、フリーの札幌の選手に繋がり、どんどん押し込まれてしまう。

84分に為田大貴が入り、川口尚紀が下がる。

磐田はチーム全体的に疲労があるのか前の選手のチェックが単発的で相変わらず、札幌からボールを奪えない。

札幌は空中戦に強い家泉をFWのようにサンチェスと並べて前線に残すとロングボールを放り込んでくる。

ペイショットとゴメスは途中交代で入っているのでもっとスプリントしてボールホルダーに自由に蹴らせないようにしてほしいが、中央のスペースを空けすぎないよう指示が出ているのか?

1ヶ月ぶりの勝利

なかなかボールを奪えないなかで最終ラインの選手たちが踏ん張って残り時間守り切って、約1ヶ月振りの勝利。

長いトンネルを抜けて7試合振りの勝利。今日も後半に守勢にまわり、2失点していて課題は残るがまずは勝ち点3を取れたことをポジティブに捉えたい。

また、しばらくゴールに絡めなかった倍井に2点が生まれたのも今後に向けての好材料。クルークスだけではなく倍井のサイドからも相手に脅威を与えられるようになれるかは大事なポイントになる。

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