2025 J2 17節 徳島ヴォルティスvsジュビロ磐田/3バックで流れを変えてアウェイで勝ち点1をもぎ取る

スタメン

スタメンの変更点は1箇所。金子大毅に代えて中村駿がスタメン復帰。それ以外は前節いわき戦と変更なし。

徳島の勢いのある立ち上がり

立ち上がり、いい入りをしたのはホームの徳島。徳島の選手たちのプレイチョイスが前向きのものが多く、周囲の動き出しも早く、2連勝の勢いを維持して試合に入ってきた。

磐田は上原のミドルシュートなどで反撃の流れをつかもうとすると13分頃から徐々に磐田もボールを保持できるようになる。

徳島も前からの守備はスピード感あるが、磐田は落ち着いてボールを回していく。

しかし、一瞬の隙をつかれて先制点を奪われる。相手のパスを引っ掛けてこれから攻撃に切り替わるという時に倍井のバックパスがズレて、徳島の渡へのプレゼントパスになってしまう。

これを渡が立ちはだかった江崎をかわして川島との1対1に持ち込みきっちり決める。

流れをつかみ返したと思った時間帯での失点は残念だった。ただ、試合のまだ序盤なので焦る時間ではない。

また、直近の公式戦ルヴァンカップでG大阪戦で1点取られてから逆転勝ちしているのもメンタル的にはプラスだろう。

徐々に磐田が盛り返す

しかし、25分過ぎ頃から磐田のボール回しに慣れてきたのか徳島の守備がハマり始める。磐田としては広範囲に動く角が起点を作らないとボールがうまく回せなくなる。

こうなると徳島のマークは激しく早くなっていく。磐田は苦しくなるかと思われた35分に同点ゴール。

江崎のロングパスに戻りながらの徳島のヘディングクリアになり、遠くに飛ばせなかったところを角が拾ってミドルシュート。ボールは右すみに決まるスーパーゴール。

試合を追うごとに角のプレイは凄みを感じるようになっている。完全にチームの主軸の1人になっている。

この後もやや徳島が優勢なまま前半終了。何度かピンチの場面も作られるが失点は免れた。

後半は3バックに変更

後半は頭から倍井を下げて、植村洋人を投入。

前半はほとんど倍井はボールを受けられなかった。クルークスのサイドもそうだが、徳島の守備はサイドの選手には特にチェックが厳しくなかなか前を向かせてもらえなかった。

右から植村、江崎、グラッサの3バックにし、両SHは右に為田、左に松原、トップ下に角、ペイショットとクルークスの2トップとなる。

両サイドの為田、松原が高い位置を取れるようになり、徳島のサイドのマークを押し下げることで前からプレスの圧力を受けにくくなる。

ただ一方でこれにより、徳島の守備は後ろに人数がかかるようになり、磐田の攻撃の場面では徳島のゴール付近の守備は分厚くなり、スペースがなくなる。攻撃の難易度はより上がったかもしれない。

また磐田の守備の場面では3バックと両SHが揃っているときは安心して見ていられるが、トラジッションでSHが守備に行けない時に3バックの裏や横を狙われると危険な場面を作られる。特に左サイドのグラッサvsバルセロスはスピード勝負にされると分が悪くヒヤヒヤするシーンが何度もあった。

終盤戦両チーム意地のぶつかり合い

65分に中村駿とペイショットを下げて、金子大毅と佐藤凌我を投入。また、徳島も渡とエアシーニョを下げて、トニー・アンデルソンと柳澤亘が入る。

この交代後、徳島はアンデルソンを中央に左に杉本、右にバルセロスの前線3枚が磐田の3バックをチェックし、ボランチがかなり高い位置まで上げて磐田ボランチを含めて、前からのプレスの圧力を上げるて封じ込めにかかる。これでまた磐田のパス回しが窮屈になる。

76分にクルークスを下げて川崎一輝を入れる。83分に角に代えてレオ・ゴメスが入る。前線3枚をフレッシュにして、なんとか決勝点を奪いにいく。

ただ、この前線の組み合わせは連携が今ひとつで後方からのパスがうまく合わず、チャンスを作れない。

ロスタイムに何度も仕掛けるが徳島の守備の集中は途切れず。試合はこのまま1-1で終了。

厳しい相手に勝ち点1をもぎ取る

順位の近い上位のチーム相手に勝ち点3を取りたかったが、アウェイで先制点を奪われながらということを考えると勝ち点1は最低限の結果はもぎ取ったと言える。

苦しい試合でも負けないことがとても大事。長いシーズンで最後にものを言う勝ち点1になることを願う。

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