【マッチレビュー】2023 J2第37節 ジュビロ磐田vsV・ファーレン長崎

サッカー

スコア

1-0
得点者:山田大記

順位

2位
勝ち点:65(18勝11分8敗)
得失点差:22(総得点:63、総失点:41)

出場メンバー(採点)

GK:三浦龍騎(7)
DF:鈴木雄斗(5.5)、グラッサ(6)、
伊藤槙人(6)、小川大貴(5.5)
ボランチ:上原力也(6)、鹿沼直生(6)
OH:松本昌也(5.5)、山田大記(7)、
ドゥドゥ(6.5)
CF:ジャーメイン良(6.5)

交代出場:
古川陽介(5.5)、後藤啓介(5.5)、森岡陸

フォーメーション

またしばらく空いてしまったマッチレビュー。その間についに清水に詰め寄られて磐田は3位に転落。

30節に町田に敗れてから安定感が揺らぎつつある磐田。しかし、なんとか自動昇格枠争いにくらいついている。今日も勝てないようだといよいよ厳しくなってくる。

ス前節からのスタメンよ変更は1ヶ所。左SBに不動の松原がベンチにも入らず、小川大貴が代わりを務める。

松原は前節は得点は取ったが、試合全体を通じてミスが散見されたりプレイの判断に時間がかかったり、らしくない出来だった。

毎試合かなりパワーをかけてプレイしていたので疲労の蓄積があったのかもしれない。ここで一旦休養をするのもよいかもしれない。

長崎の迫力ある攻めで試合開始

長崎はファンマ、グディエレス、ジェズス、ギレルメと外国人助っ人が並び、顔ぶれの圧が強い。
さらに増山もムキムキで体格的にはほぼ外国人助っ人状態。

ギレルメと聞くと磐田サポとしては数年前のマリノス戦での乱闘を思い出し不吉な予感が走る。全くの別人ではあるが、気持ちを乱されずに試合に臨みたい。

磐田がこの辺りの圧に押されてか前半はやや長崎が押し気味で始まる。

全体的に体格で勝る長崎の選手たちに寄せられると分が悪い磐田。潰されてボールを奪われるとそのままの勢いでゴールに迫られる。

長崎は攻撃時は3バックになり、右の増山と左のギレルメが高い位置を取り、前線ではファンマが起点となり、周囲の選手が素早いサポートで磐田ゴールに迫る。

そして時折、発揮される鹿沼の激的な足の遅さが入れ替わられると追いつけない怖いシーンが生まれる。上原が上がった時のカウンター対策は気をつけたい。

磐田が徐々に盛り返す

磐田は攻撃時には相手の選手たちの中間ポジションなどに顔を出して、得意のパスワークでリズムを徐々に掴んでいく。

32分は上原の縦パスを右サイドのペナルティエリア横で受けた松本が上がってくる山田に合わせてシュートはいい形だったがDFのブロックに合う。

ここでいい流れを掴んだキャプテン山田が先制点を決める。

33分に山田の抜け出すとDFをブロックしながらペナルティエリア内に侵入。GK櫛引が前に出てきたところを頭越しのシュートを決めて先制点。

これで自信を得た磐田の選手たちのパスワークが活性化。サイドチェンジなども織り交ぜて、長崎にボール奪取の的を絞らせない。磐田ペースで前半の後半は試合が進んでいく。

前半はこのまま磐田の1点リードで終了。前半、何度かあった長崎の決定機も三浦のセービングでシャットアウト。ハイボールの処理も含めて今日もクオリティの高いプレイを見せる三浦のおかげもあってリードで折り返せた。

後半は五分の展開でスタート

後半は五分五分の展開で始まる。

磐田は両サイドを広く使ってボールを回し、前進していく。山田やドゥドゥの際どいシュートシーンが生まれるがゴールとはならず。

61分に磐田が選手交代。山田と松本が下がり、後藤啓介と古川陽介が入る。

プレイをクオリティを見ると山田は最後までピッチで見ていたいが、この時間で交代しているのを見るとコンディション的に90分は厳しいのかもしれない。

ただ、後藤と古川はこれからの磐田を引っ張っていってほしい若手。彼らがプレイングタイムを伸ばしていけるのは良いこと。

例の如く後藤が1トップへ、古川は左サイドに入る。ジャメがトップ下にドゥドゥが右サイドへ移る。

60分過ぎにはドゥドゥのミドルシュートがポストを叩く。ドゥドゥはこういったシーン意外でも攻守で気の利いたプレーをシーズン通して続けている。昨シーズンまで出番がなかったのが不思議なくらい今の磐田で欠かせない選手になっている。

長崎も選手交代で最後の攻撃を試みる

82分には長崎は選手交代で高橋峻希と共にジョップセリンサリウが入ってくる。まだ助っ人外国人がいるのか。

ジョップセリンサリウは上背もあるのでパワープレイ要員としても計算できる。ヒヤヒヤの試合終盤となりそう。

85分、足が攣ってしまった上原を下げて、森岡陸が入る。上原の位置にドゥドゥが入り、森岡が最終ラインに入って3バックへシフト。右WBに鈴木雄、左WBに小川大、古川とジャメの2シャドーの3-4-2-1で最終盤に臨む。守備時には引いて、5バック化してゴールに防波堤を築く。

引いて守ることでゴール前の守備強度はあがるが、反面押し込まれて長崎の圧力を受け続けることになる。

しかし、この状況をジャメが何度もスピードを活かして右サイドで個人で縦突破し、時間を作る。

このまま1-0で試合終了。

前日に2位の清水(勝ち点64)が敗れたため、この勝利で勝ち点65となり2試合ぶりに2位浮上できた。

今シーズンの前半戦で負けていた長崎相手にリベンジできたのもよかった。

スコアは1-0は最小の得点差だが甲府戦のようなヒヤヒヤの勝ち方ではなく、11戦負けなしだった頃の安定感のあるウノゼロ勝利だったのも光明。

この日、首位の町田も負けて勝ち点71となりその差は6に縮んだ。東京Vもスコアレスドローで勝ち点62となり、上位勢で磐田が唯一の勝利。

次節静岡ダービーは非常に重要な試合になった。ここでの勝敗で勢いをつけられた方が自動昇格枠を勝ち取ることになりそう。

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