【マッチレビュー】2023 J2第13節 東京ヴェルディvsジュビロ磐田

サッカー

スコア

0-0
得点者:-

順位

9位
勝ち点:17(4勝5分4敗)
得失点差:4(総得点:21、総失点:17)

出場メンバー(採点)

GK:三浦龍騎(6)
DF:鈴木雄斗(5.5)、グラッサ(6)、
      鈴木海音(6)、松原后(5.5)
ボランチ:山本康裕(5.5)、上原力也(5.5)
OH:ドゥドゥ(5.5)、松本昌也(5)、
       山田大記(6)
CF:後藤啓介(6)

交代出場:
ジャーメイン良(5)、鹿沼直生(5.5)、古川陽介(-)、吉長真優(-)

フォーメーション

前節、リアタイで試合を見れずにマッチレビュー書けなかったが、残念な敗戦を喫したジュビロ磐田。

今節は巻き返すために勝ち点3を取りたい。前節からの変更は5箇所。

CBに中川に代えて、リカルド・グラッサ。能力的にはJ1の中でもトップレベルのCBなので試合に出てなかったのが不思議なくらいの選手が久々の先発。

また、GKには梶川に代わり三浦龍騎が務める。彼も昨年の正GKだったので、こちらも実力的には不思議のない先発復帰。

また、ここ数試合好調を維持していた金子翔太の右SHに松本昌也が入り、CFは後藤啓介、ボランチに山本康裕が入る。この辺りは今シーズン何度も試合に絡んでいるメンバーなので、連戦を考えの入れ替えやコンディションを見極めてのチョイスだろう。

ジュビロ磐田支配の前半

立ち上がり、前からくるヴェルディの守備に気押されたか、磐田はパスミスが何度か出る。さらに自陣内でのセットプレーで相手に先に触られることが多く、危険なシーンを作られる。

特に18分のマリオのFKはまず最初に綱島にヘッドされてポストを叩き、跳ね返りをもう一度綱島にシュートを打たれている。ここは三浦がギリギリ反応して止めてなんとか失点を防いだが、セットプレーの守備の弱さはまだ課題を残している。

しかし、三浦はこういうシーンも含めて、際どい場面を守ることが多い。昨年もJ1で守勢に回ることが多い中、ビッグセーブを連発していた。

ここ数試合、失点の多さが目立っていたので流れを変えたい横内監督が三浦をチョイスした気持ちは理解できる。

これはグラッサを復帰させた点も同じだろう。中川、鈴木海を育てる狙いもあって彼らをしばらく起用していたと思う。その采配は当たって、彼らも充分に先発を張れるレベルに成長してきた。

失点が増えてきた状況でグラッサを復帰せざるを得なくなったとも言えるが、彼らが守備の戦力として計算できるようになったのは大きい。

後藤啓介もこの試合の前半は複数回、裏から出る味方のパスを納めて、攻撃を繋ぐシーンが多かった。

後藤の課題としては相手を背負ってのポストワークだったが、今日の試合ではヴェルディの最終ラインと中盤の守備ラインの間に比較的スペースがあったことと、味方のサポートが速かったこもとあり、動き回って相手に捕まる前にボールをはたいて攻撃を前進させていた。

後藤はいい形で試合に入ったが、残念ながらケガでの交代となってしまった。FW、特にポストワークが出来る1トップ候補は台所事情が深刻なので、大事でないとよいが。

ヴェルディの早い全身守備に慣れてくると磐田のボール支配が続くようになる。攻撃時には両SBと上原も高い位置に出てきて、ボールホルダーをサポートするので、ヴェルディのDFに合ってもセカンドボールを回収して、攻撃を継続できる。

ただ、複数回ヴェルディ陣内に攻め込むが、ヴェルディも中央の守備は固めていて、本当に決定機と言えるシーンはあまり作れなかった。

前半はこのままスコアレスで折り返し。

後半はヴェルディの支配で始まる

後半、磐田は選手交代なしで再開。

後半はキレイに展開が入れ替わって、ヴェルディがボールを保持する時間が増えて、磐田が守る構図になる。

前半は磐田のボランチの位置の選手がワンタッチで後ろ向きに散らすことで、ヴェルディの前からの守備を揺さぶって交わしていたが、後半のヴェルディはまずこのボランチの選手へのコースを切ることを優先してきた。

これでボランチを使えない状態になって磐田最終ラインは厳しいパスチョイスが増えていったことで、ヴェルディが前向きで守備していけるようになった。

これで磐田の低めの位置でのボールロストが増え、ヴェルディが押し上げやすい状況になってしまった。

52分に後藤が負傷交代して、ジャーメインに交代。

引き続き、ヴェルディのボール支配が続くが、前半のヴェルディ同様磐田も最終ラインを中心に粘り強く守備を続ける。

66分に山本を下げて、鹿沼直生がIN。ヴェルディの攻勢が続く中で中盤の守備を強化する。

70分を過ぎる頃から、両チーム体力的にキツくなってきたのか、かなりオープンな展開となる。

中盤でスペースが開くので一度、攻撃を跳ね返すと高確率で相手ゴール前まで進む。両チームチャンス場面は作るがゴールを決め切ることはできない。

83分に磐田は上原、松本を下げて、古川陽介と吉長真優が入る。両選手ともサイドからのアタックには強みがあるので、スペースが出来てきている状況での投入は理にかなっている。

古川はこの試合もスペースがなくても仕掛けられていて、ヴェルディ守備に圧力をかけていた。

しかし、両チーム最後の最後は守備陣が粘って得点を許さず、試合終了。

連敗は防いだ、しかし

連敗は防いだし、上位を走るヴェルディに負けなかった、これらの点はもちろん評価できるが、いいプレイをしながらも勝てない状況が続くとチームの勢いが出ず失速していく可能性がある。

Jリーグはチームが勢いに乗るかどうかが最終順位にかなり重要になる傾向にあるので、なんとか勢いに乗るためにも勝利を、さらに言えば連勝を掴み取りたい。

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