スコア
1-1
得点者:金子翔太
順位
10位
勝ち点:13(3勝4分け3敗)
得失点差:4(総得点:17、総失点:13)
出場メンバー(採点)
GK:梶川裕嗣(6)
DF:鈴木雄斗(5.5)、中川創(5.5)、
鈴木海音(6)、松原后(6)
ボランチ:山本康裕(6)、藤原健介(6)
OH:ドゥドゥ(5.5)、金子翔太(6.5)、
山田大記(5)
CF:後藤啓介(5)
交代出場:
大津祐樹(5.5)、小川大貴(5.5)、松本昌也(-)
フォーメーション
前節の先発から入れ替えは5箇所。1トップは後藤啓介が務め、山田がトップ下で先発復帰。金子が今日は右サイドでスタート。サプライズはダブルボランチの山本康裕と藤原健介。今季リーグ戦では初のボランチセットとなった。
熊本の素晴らしいパスワーク
熊本は3-3-1-3の並び。3CBを中心にパス交換して、ビルドアップしてくる。両WGは大きく外に開き、ビルドアップしてきたボールの受け役として備える。
ビルドアップ時は多少、敵が近くにいてもパスを1タッチ、2タッチで回してくる。磐田は守備の的を絞れず、奪いに行く守備ができない。
熊本は奪われるとボールホルダーに複数人が囲んですぐにボールを回収。
立ち上がりは熊本のボール支配で幕を開ける。この熊本の流れのまま、11分に熊本が先制。
熊本のボールキープが続いていた中で、やっと奪ったボールから攻撃に移ろうと鈴木雄がドリブルで持ち上がったところ、ドリブルが長くなり、入れ替わるような形で奪われ、そのままドリブルで持ち上がってきて、松岡がシュートを決める。
失点後は磐田も攻撃のシーンが徐々に増えてきて、一進一退の攻防となる。
26分に磐田の左サイド高い位置で守備ではめて奪えたシーンは最後、後藤のオフサイドになってしまったが、熊本のパスワークを追い詰めて奪えたので、絶好のチャンスだったので、決めたかった。
徐々に流れを引き戻す磐田
30分過ぎ頃から熊本の早く連動したプレスの中でも磐田の選手たちがボールを繋げるようになってきて、熊本ゴールに迫る場面が更に増えてくる。
攻撃の中では今季初先発の藤原がスキルフルなドリブルを見せて、アクセントをつけていた。
37分、右サイドを上がってきたフリーの鈴木雄に繋がるが、熊本の選手の帰陣の速さにチャンスの芽を摘まれてしまう。
後半、両チーム選手交代なしで再開。
両チーム、前半に引き続き、攻撃時はハイレベルなパスワーク、守備時は切り替え、寄せ共に早く激しい守備がぶつかり合う。
金子の同点弾
徐々に磐田のパスワークのアイディアが熊本の守備を上回り、磐田が優勢になり始める。
51分、熊本陣内に押し込んだ中で二次攻撃、三次攻撃と分厚い攻めを続けた結果、松原がPK獲得。
キッカーは金子。
一度はGK田代にセーブされるが跳ね返りを金子が頭で押し込んで同点。
金子は前節、前々節からの好調を持ち越していて、今日も熊本の早いプレスの中でパスコースに顔を出して、よい起点となっていた。また、守備時もスプリントで何度も熊本のチャンスの芽を摘んでいて、好調ゆえの2試合連続ゴールと言っていいだろう。
58分、熊本が選手交代。
石川、島村が下がり、田辺圭佑と栗飯田尚平が入る。
選手交代後に熊本のハイプレスがギアが一段上がる。梶川のすぐ近くにまで熊本の前線がプレスをかけに来る。
このプレスを掻い潜ると一気に熊本ゴール前まで攻め込めるが、ギリギリのところで熊本の守備に阻まれる。
磐田のボール回しのアイディア、特に金子のところで違いが出て、チャンスが生まれる。
激しい終盤の攻防
82分、熊本は竹本と松岡がOUT、道脇豊と大崎舜がIN。磐田は山本と山田がOUT、小川大貴と大津祐樹がIN。
さらに84分には磐田は後藤が足を攣り、松本昌也と交代。
87分はカウンターから松原の左サイドからのグラウンダーのアーリークロスがゴール前の大津に合うが、大津のシュートは右ポストを叩く。
終盤は両チームはここまでの激しい試合の影響で疲労が蓄積してきたか、わずかにボールがずれたり、ドリブルが長くなったりして、狙ったサッカーができない。
90分には熊本が藤田を下げて、豊田歩が入る。
この後も両チームの選手が死力を尽くして走るが、決勝点は生まれず。
内容からすれば勝ちきりたい磐田
2試合連続の引き分けとなった。
内容は決して悪くないが、だからこそ勝ちきりたいとも言える。
ただ、前節の町田も今節の熊本も非常に強いチームだった。そんなチーム相手にも90分を通じて見ると、優勢に進める時間も長かったので、そこは自信を持って良いと思う。
加えて、今季通じて先に点を取られて苦しいゲーム展開になってしまうことが多いように思う。
開幕前に横内監督も話していた守備の立て直しという部分で課題が出てきた。
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