スコア
1-1
得点者:金子翔太
順位
9位
勝ち点:12(3勝3分け3敗)
得失点差:4(総得点:16、総失点:12)
出場メンバー(採点)
GK:梶川裕嗣(5.5)
DF:鈴木雄斗(6)、中川創(5.5)、
鈴木海音(5.5)、松原后(6)
ボランチ:遠藤保仁(6)、上原力也(6)
OH:ドゥドゥ(5.5)、金子翔太(7)、
松本昌也(5.5)
CF:大津祐樹(6)
交代出場:
鹿沼直生(5.5)、後藤啓介(5.5)、山田大記(6)、
藤川虎太郎(5.5)、小川大貴(-)
フォーメーション
首位チームの勢いが先に出る
序盤は磐田がボールをキープする。町田は4-4-2の守備陣形で守り、磐田の最終ラインを前からハメに行く形ではないが、ボランチより前にボールが入るとゾーンディフェンスで早い寄せが来る。
しかし、磐田もスペースのない中、自信を持ってボールをキープできている。
だが、早い時間で先制点を奪われる。
11分、町田のゴールキックが磐田の最終ラインと中盤のちょうど間に落ちるのをエリキが走り込んでトラップ。
エリキがバイタルエリアに前向きでボールを持つ形になり、やや中央に絞った鈴木雄の外側を走る平河にパスが出る。鈴木雄の裏側を抉るようなランニングになり、鈴木雄もチェックに行けず、左足でのシュートを許すとこれを決められる。
町田は攻撃時に中盤のサイドの選手が外側に大きく開き、磐田の守備を広げて、エリキと荒木の突破のスペースを作る。
町田の2トップはスピードも連携での突破力もあり、スペースを与えると危険なシーンを作られてしまう。
磐田はショートパスを繋いで、町田の守備を中央に寄せてから鈴木雄、松原の両SBが高い位置で前向きにボールを持つとクロスからのチャンスシーンを作る。
根比べ
両SBが高い位置を取るとその分、町田の2トップにスペースを与える可能性も出るが、ビハインドの磐田としてはチャレンジするしかない。
町田も中央を閉めつつボールホルダーには早く強い寄せで粘り強く守る。両チーム根比べが続く。
この根比べを制したのは磐田。
ドゥドゥが右サイドに流れて行って、松本と鈴木雄とパス交換。ワンツーでペナルティエリア高い位置を鈴木雄がえぐってマイナスパスを金子に出す。
大津が前にDFを引っ張った後ろのスペースにポジション取りした金子が右足で合わせて同点ゴール。
金子は前節に引き続き、時間とスペースのない状況でボールを受けてチャンスに絡んでいた。調子は上がってきてる様子だったので、ここで点を取れたことで自信もついてさらに調子を上げられそう。
後半は両チーム選手交代なしで開始。
後半も引き続き、インテンシティの高いゲームが続く。
55分に磐田は大津と遠藤を下げて、後藤啓介と鹿沼直生が入る。
60分には町田が高橋を下げて、沼田駿也がIN。
この時間帯から疲労も出始めたのか、磐田のパスが少しずつずれて前半ほど攻撃がいい形で繋がらなくなり始める。
攻撃で人数をかけた状態でミスや危険な形で奪われたりすると、町田のアタッカーのスピードに乗ったカウンターを受けてしまう。
前半とは違い、同点の状態なので磐田、町田共に攻守のバランスの舵取りが簡単ではない展開。
75分に磐田は松本と金子を下げて、藤川虎太郎と山田大記が入る。
金子も調子を上げてきて、山田も復帰してきて、磐田の今季の布陣ではこのトップ下の選手の出来が試合の結果を左右してきている。今後も彼らはキーマンになりそう。
激しくなる終盤
81分に町田は藤原優大がレッドカードで退場。CKのリスタートのところで小競り合いが起きたが、やや退場は厳しいようにも感じた。
83分に町田は荒木を下げて、クディエレスが藤原の代わりにCBに入る。
86分町田はエリキが下がり、藤尾翔太が、磐田は上原が下がり、小川大貴が入る。
磐田はここ数試合よく見せる、ドゥドゥをボランチにして、松原を一列上げるローテーションで最終盤に挑む。
ロスタイムは8分。
終盤は町田が1人少ないこともあり、磐田の攻撃が続く。交代で入った山田が金子同様に危険なエリアで起点を作る。
しかし、町田の粘りの守備を崩せずに同点で試合終了。
首位チーム相手の勝ち点1
町田ゼルビアは90分通じてチーム全体が集中力、走力、当たりの強さが落ちなかった。
それが首位にいる理由にもなっているだろうが、そのチーム相手に勝ち点1を取れたのはポジティブに捉えることもできるが、昇格を目指すならば勝ち切れるようになりたいと思うのも正直なところ。
まだシーズン序盤とはいえ、そろそろ順位は中位から上位に上げておきたいタイミングなのもあるが。
そういった点を除けば、首位チーム相手に90分全体的に優勢に試合を進められたのはやはり、力が付いてきていることを示すので、よい状況。
ただ、内容がよくても勝てないことが続くと気持ちの乱れから崩れてくることもあるので、次節勝って勢いをつけたい。
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