【マッチレビュー】2023 J2第8節 水戸ホーリーホックvsジュビロ磐田

サッカー

スコア

5-1
得点者:ドゥドゥ(2)、上原力也、松原后、後藤啓介

順位

8位
勝ち点:11(3勝2分け3敗)
得失点差:4(総得点:15、総失点:11)

出場メンバー(採点)

GK:梶川裕嗣(6)
DF:鈴木雄斗(6.5)、中川創(6)、
      鈴木海音(5.5)、松原后(6.5)
ボランチ:遠藤保仁(6)、上原力也(6.5)
OH:ドゥドゥ(7)、山田大記(7.5)、
       松本昌也(6)
CF:大津祐樹(6)

交代出場:

鹿沼直生(6)、後藤啓介(6)、金子翔太(6)、
藤川虎太郎(5.5)、小川大貴(-)

フォーメーション

前節のスタメンから4箇所変更。
後藤に代わって、大津が1トップに。山田がケガから復帰してトップ下に入る。更に前節負傷交代した針谷はベンチにも入っておらず、代わりは上原が務める。さらに開幕から守備の要だったグラッサがベンチに入り、代わって鈴木海音が入る。

序盤は水戸が前からのプレッシングをかけて、全体も押し上げてくるのにやや押された磐田陣内での時間が比較的多くなる。

幸先よく先制点

水戸の選手は前からのプレス意識は高いが、磐田の並びをキレイにハメた追い込み方はできていなかったので、低い位置で奪われることはないものの、全体の押し上げで磐田ほ中盤から前の選手になかなかボールが収まらない。

しかし、今日の磐田は最初のチャンスをものにする。

8分に右サイドからボールを前進させ、上がってきた上原を経由して、鈴木雄斗がフリーでクロスを上げる。

クロスにニアで反応した山田がDFを引っ張り、後ろにいたドゥドゥが合わせて先制点。

ドゥドゥには水戸のDFも付いてはいたので、少ないシュートコースに合わせたドゥドゥの好プレイ。

今日の試合はここ数試合先発していた後藤に代わり1トップに入った大津がビルドアップのボールを収める仕事を着実にこなしてくれる。

後藤はまだ線の細さもあり、背負ってのプレイでなかなか相手DFのパワーに押されて潰されてしまい、ボールを収める仕事で苦戦していたが、大津はさすがの仕事ぶり。

また、その大津をドゥドゥと共に追い越す山田、高い位置まで上がってきてサポートする上原など今節、新たに先発に顔を連ねた選手たちの絡みがよい方向に作用した。

ケチャドバする磐田

16分に追加点。
前線からプレスをかけ続け、水戸のバックパスミスを誘い、大津とドゥドゥがGKへのパスを追い込んで、先に触ったドゥドゥがそのままシュートして決めきる。

J初ゴールを決めた後にすぐさま2点目を決めたドゥドゥ。嬉しいゴールになった。

31分も右サイドからパス交換して前進してきた鈴木雄が中央の大津にグラウンダーパスをつなげ、山田が大津を追い越すと、大津は2タッチで山田に繋ぎ、いい形でシュートシーンが生まれた。

ゴールとはならなかったが、前節までにはあまり見られなかった崩し。

34分に3点目が決める。
山田が中央で後方からのパスをターンしてチェックにきた水戸の選手と入れ替わる形で前を向きドリブル。

右サイドの上がりを引き出して、松本昌也に繋ぐと、サポートにきた鈴木雄へ。鈴木はゴールエリア脇に侵入していた山田に斜めの縦パス。山田は高い位置までえぐってからの上原へマイナスパス。上原がこれを落ち着いて決める。

上原の特徴はボランチながら、ペナルティエリア内まで侵入してきてプレイできること。この特徴が前節もゴールを呼んでいる。

今季これまでもいい試合をしてきたが、ゴール数はそこまで多くなかったが突然のいわゆるケチャップがドバッと出た状態に。

これ以降、磐田の選手たちが自信と余裕を持ってパス回しができるようになり、水戸の守備が磐田の選手たちを捕まえられなくなってくいく。

特に山田が少し下りてきてパスを受けるが、先ほどのようにターンあり、ワンタッチフリックありと寄せ過ぎても、寄せ過ぎなくても前にボールを運ばれてしまう。この時間帯がビルドアップのキーマンになっていた。

前半はこのまま3-0で終了。今季の試合の中で最高の前半折り返しだった。

ハーフタイムに磐田は遠藤保仁が下がって、鹿沼直生が入る。
一方の水戸はタビナス、杉浦、草野がOUTして、田辺陽太、新里涼、唐山翔自が入る。

後半は追いかける水戸がギアを上げて、磐田陣内に攻め込もんでくる。人数をかけて攻撃の厚みを持たせてくる。

55分に山田と大津が下がって、後藤啓介と金子翔太がIN。前節までの先発コンビも意地を見せたい。
水戸も梅田が下がり、寺沼星文が入る。

追加点は磐田

57分に松原后が追加点。
右サイド低い位置での鹿沼のボールキープから始まり、松本の縦パスに後藤がサイドに流れながら受けてボールキープ。

キープしてるうちに松本が上がってきて、後藤を追い越してボールを受けるとDFに寄せられて体勢崩しながらゴール前に低いクロス。ゴール中央に入ってきたドゥドゥはDFに寄せられてシュートできずだったが後ろから上がってきた松原后が右足で豪快に決める。

ゴールカバーに水戸のDFが複数人入っていたので、決してイージーなシュートではなかった。

さらに58分に後藤がヘッドで決める。松原の左からのクロスを確実に決めてみせる。彼の決定力はやはりズバ抜けている。

今日は右サイドからの攻撃が良すぎて、ここまであまり目立たなかった松原だったが、鬱憤を晴らす1G1A。

60分に松本が下がって藤川虎太郎が入る。67分に水戸は前田を下げて井上怜が入る。

69分に水戸に1点を返される。
水戸の右サイドのファイナルサードに入る辺りでFKを与える。武田英寿が左足で蹴ったボールはスピード、コースともに絶妙。頭で合わせた寺沼も完璧だった。

71分も分厚い攻めで水戸ゴールに迫る。金子翔太が左サイドのゴールエリア脇からクロスを上げて後藤がヘッド。水戸のクリアに合うがここもきっちり枠内に飛ばしている。素晴らしいシュート精度。

金子も今日は鋭いターンや細かいタッチのドリブルが冴えていて、水戸の守備陣を翻弄させていた。

75分、上原が下がり、小川大貴がIN。
ドゥドゥがボランチに入り、小川が左SBに、松原が一列上がる。

この後も磐田は、なんとか攻めようとする水戸を危なげなく抑えながら、奪ったボールを効果的に前に運ぶ場面が続く。

もう、1、2点取れそうなくらいのシュートシーンを多く作る磐田。

このまま抑えきって5-1でホイッスル。

MOMは山田

今日は磐田の選手たちの長所が多く出た試合。この結果を引き寄せたのは、今節ケガから復帰してきた山田の力が大きかった。個人的なマンオブザマッチは山田。

山田のチャンスメイク、ビルドアップで水戸の守備を混乱させ前向きで複数人の選手が水戸のゴールエリアに向かってプレイできた。

昨年もケガで多くの試合を欠場してしまったが、彼がいたれ降格しなかったかも?と思わせるくらい、彼の存在がチームに与える影響は大きい。

なので、山田が接触したり、すぐに立ち上がれなかったりするとヒヤヒヤしてしまう。

早めに点差がついたこともあり、山田や大津、遠藤を早めに下げて休ませることが出来たのも好材料。

いい形でミッドウィークの次節・首位の町田ゼルビア戦に向かう。

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