【マッチレビュー】J1第22節 FC東京vsジュビロ磐田

サッカー
【FC東京×ジュビロ磐田|ハイライト】明治安田生命J1リーグ 第22節 | 2022シーズン|Jリーグ

スコア

0-2
得点者  –

順位:18位
勝ち点:19(4勝7分け11敗)
得失点差:-12(総得点:22、総失点:34)

出場メンバー(採点)
GK:三浦龍騎(4.5)
DF:山本義道(4)、大井健太郎(5)、グラッサ(5)、小川大貴(4.5)
ボランチ:山本康裕(4)、遠藤保仁(4)、上原力也(5.5)
WG:大森晃太郎(4.5)、鈴木雄斗(4.5)
CF:大津祐樹(4.5)

交代出場:
ジャーメイン(5)、金子翔太(4.5)、吉長真優(4)、松本昌也(4)

フォーメーション

画像

なんと言っても突発性難聴で戦列を離れていた大津が復帰したのが大きい。それと伊藤槙人に代えて大井健太郎が久々のスタメン。

フォーメーションも変更して臨んでいるので、その変化が良い方向に向いてほしい。

チーム状況を象徴する序盤の失点

立ち上がりはいきなり失点からスタート。

FC東京の右サイド高い位置からのフリーキック。バングガーナの蹴ったボールは1度、ヘッドでクリアするが高く上がったボールは三浦と木本の競り合いになる。三浦のパンチングがタイミングがずれて先に木本に触れられ、ゴールイン。

今シーズンの三浦の安定感を考えると周りの選手も三浦が処理してくれると思うだろう。三浦らしくないミス。

さらに13分に2失点目。マイボールで三浦からビルドアップを開始するとグラッサに繋ぐが東京の早いプレスにあい、三浦に戻す。三浦からのパスは渡邊に渡す形になってしまい、そこからドリブルで侵入されシュートを決められる。

良い面と悪い面が出た新布陣

守備時は5-3-2。大井を中央に山本義、グラッサで3センターバックを並べて、鈴木と小川が両サイドバック。山本康、上原、遠藤の3ボランチ、大津と大森が前線2枚。

攻撃時には4-3-3で、大井とグラッサのセンターバック。右は山本義、左は小川がサイドバック的な位置。遠藤がアンカー、山本康と上原がセントラルMFとして前線をフォロー。右に鈴木、左に大森がWGを務めて大津がCF。

この布陣で望むと攻撃しきれずにボールを失い守備に切り替わった時に山本康と上原の押し上げと入れ替わる形で攻められると遠藤しか中盤のフィルター役がいないのでバイタル付近のスペースを使われてしまう。その場合はDFラインの頑張りに頼らなくてはならなくなる。

2失点目を受けた時間帯頃まではこの嫌な形の入れ替わりで攻められるシーンが多発して全体的に押し込まれ、ボールを奪ってビルドアップを始めるとすでにかなり東京が押し上げ済の状態なので、分厚いフォアチェックを受ける状態になってしまう。

ここが2失点目の原因となり、三浦のパスを受けれる選手がいないことで、三浦のパスミスが生まれてしまった。

ただ、この後の時間は2点先行したことで東京が少し落ち着いたこともあり、パスを繋げられるようになり、ワイドに貼っている、WGやサイドバックを使って攻撃できるようになってくる。2度、3度ゴールに迫るシーンはあったが、得点までには至らず。

遠藤がパスカットして全体が攻撃にかかって上がっていくところで、遠藤のパスが引っかかって逆襲をくらう。磐田は数的不利の3対4の状態になる。最後はシュートミスに救われたが、今日のフォーメーションは奪われ方が非常に重要なポイントになる。

ジャーメインで反撃に出る

後半は頭からジャーメイン良が入る。山本義が下がる。

4-2-3-1の形で右サイドバックに鈴木、ダブルボランチは山本康と遠藤、2列目は右から大森、大津、上原、1トップはジャーメイン。

前半でいい形になるのはサイド開いた選手に渡しての攻撃なので、これを活かしつつ、ディフェンスのバランスを取り戻す意図か。

東京もチーム状況は決してよくないようで、負傷者が多いためか連携面があまりよくなく、度々パスミスがあったり、磐田のパスカットを受けるシーンが見られる。

ただ、磐田もそのミスをついて得点を取ることまではできない。

攻め込むシーンは作れるが決定機を作れない磐田

64分に磐田は3枚替え。大津、大森、遠藤を下げて金子翔太と松本昌也、吉長真優が入る。2列目の3人をごっそり入れ替える。

66分、上原力也の中央からの高いボールをジャーメインがヘッド。キーパーの正面ついてしまうが、選手交代を機に運動量も上がり、前線をかき回しながらの攻撃が見えた。

69分の東京の攻撃、後ろから走り込んでくる安部に紺野が合わせてシュート体勢に入られるがナイスタイミングで飛び出した三浦がキャッチ。タイミングを間違えれば確実に失点になる難しいシーンだった。

70分に渡邊、紺野を下げて三田啓貴とディエゴ・オリベイラがIN。

2列目に3枚並ぶこのフォーメーションだと隙間隙間を使うプレーの上手い金子翔太はリンクマンとしていい絡み方ができる。

個々の選手は頑張っているが東京は2点のリードもあり、無理に上がってこないで守備陣の形が崩れない中で攻めているので、なかなかいいチャンスは作れない。

79分に東慶悟が下がり、梶浦勇輝が入る。

87分、レアンドロとバングーナガンデが下がり、山下敬太と鈴木淳弥が入る。

何度か攻め込んでコーナーキックを取れはするが、得点は取れないまま試合終了。

悪いチーム状況が続く

終わってみれば序盤の2失点で試合が決まってしまったが、2失点目の原因部分や攻撃面で相手の固い守備を崩せなかったことなどは今シーズン度々表面化してきているチームとしての問題。

東京も決していいチーム状況ではなかったが、磐田がそれを上回る不調ぶりだったことが結果に現れた印象。

チーム状態の悪い場合によく起きる「もらえる場所に選手が動けていない」状況が多々見える。まずはここの部分から地道に改善していきたい。

依然として最下位ではあるが残留圏内との勝ち点差はそこまで開いていないのでまだあきらめる状況ではない。

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