【マッチレビュー】J1第20節 ジュビロ磐田vsアビスパ福岡

サッカー

目次

  1. スコア
  2. 出場メンバー(採点)
  3. フォーメーション
  4. 前半は五分五分
  5. パスワークvs1トップ起点
  6. 攻勢からの失点
  7. 選手交代による攻防
  8. 厳しい敗戦

スコア

0-1
得点者  –

順位:16位
勝ち点:19(4勝7分け9敗)
得失点差:-9(総得点:22、総失点:31)

出場メンバー(採点)

GK:三浦龍騎(6)
DF:森岡陸(5.5)、伊藤槙人(6)
       大井健太郎(5.5)
WB:鈴木雄斗(5.5)、松本昌也(5.5)
ボランチ:上原力也(5)、山本康裕(5.5)
2シャドー:黒川淳史(5.5)、金子翔太(5.5)
CF:杉本健勇(4.5)

交代出場:
遠藤保仁(5.5)、ジャーメイン良(5)、小川大貴(5)、吉長真優(6)、リカルド・グラッサ(-)

フォーメーション

ミッドウィークの試合で前節から中3日での連戦のため、メンバーをかなり入れ替えてきた磐田。

レギュラークラスで前節から引き続きのスタメンは上原力也と伊藤槙人くらい。松本もレギュラークラスと言っていいが前節は休養を与えられたか途中からの出場だった。

ポジションを掴みきれていないメンバーも複数人スタメンから出場となっており、連携面の心配はあるもののチャンスを掴むための奮起に期待したい。

対するのは勝ち点1差で上位に位置するアビスパ福岡。後半戦に入り、ますます残留争いを意識せざるを得ない状況でライバルを打ち倒して降格圏から脱出したい。

前半は五分五分

序盤は両チーム様子見といった感じで試合に入る。

磐田は左サイドの黒川、松本が積極的にドリフトやパス、シュートなど前へのチャレンジを見せていたのが好印象。

彼らのチャレンジが複数回見えた辺りの時間帯から磐田がボールを保持する時間が増えてくる。

福岡の選手たちは比較的身体の強い選手が多く、コンタクトプレーでは福岡に分がありそう。特に金子翔太あたりはフィジカル勝負は避けたいので、相手に寄せられる前に早いパスワークで展開していきたい。

パスワークvs1トップ起点

前半の前半は磐田のパスワークが福岡のプレスを上回っていたが、29分あたりから福岡が磐田のバス回しに慣れてきて、徐々に磐田のパスが福岡の選手に引っかかるようになる。

福岡がボールを奪うと前線のルキアンにボールを当てて攻め込む。ルキアンの身体の強さはやはり脅威でルキアンには基本的には伊藤槙人が付くがギリギリのデュエルが続く。

磐田はパスワーク、福岡はルキアンを起点に一進一退の時間が続くが、前半は両チーム相手の守備を上回る攻撃のクオリティは出せず、決定的なシーンがないままハーフタイムへ。

攻勢からの失点

後半は両チーム選手交代なしで再開。

50分にセットプレーからファーの大井が折り返して、最後は黒川にシュートチャンスが来るが福岡のブロックに合う。

チャンスの後にピンチあり、DF裏にロングボールを送られてルキアンがサイドに流れて起点となり、走り込んだ山岸にグラウンダーのクロスを合わせられて失点。

磐田は比較的攻勢で進んでいた時間帯にワンチャンスを決められてしまった。

試合再開直後の54分にはパスワークで福岡の陣内に侵入し、抜け出した金子の低いクロスをGK永石が弾いたところを鈴木雄斗がシュート。これは永石のセーブに合い、直後のCKは森岡が頭で合わせるが枠外。後半、シュートチャンスは増えるがゴールまでには至らない。

これ以降も磐田のボール保持が続く。磐田はボールをサイドに預けてある程度、福岡をサイドに寄せるとボランチやDFを経由して逆サイドに早めにボールを展開する。これによって福岡の守備の横スライドが遅れて、縦へ侵入される。磐田はこの揺さぶりで主導権を握る。

選手交代による攻防

61分に磐田は杉本、上原を下げてジャーメイン良とと遠藤保仁を投入。

66分にセットプレーでチャンス。50分の時とよく似た形で大井がファーで折り返して混戦となる。ゴールとはならなかったが大井がいるとセットプレーの高さは武器になる。

68分に福岡が選手交代。ルキアンと渡が下がって、ファンマと金森健志が入る。

遠藤が入ったことで後方でのパスワークはさらに活性化するが前線にいい形で入る場面が少なくなる。

73分に磐田は黒川と森岡を下げて、吉長真優と小川大貴が入る。

サイドを使った揺さぶりをすることで福岡の守備の中で少しずつスペースができるようになり、そこを使って金子翔太も活きるようになってくる。

81分に福岡は湯澤と柳が下がって、志知孝明と前嶋洋太を投入。守備を強化して逃げ切りを狙う。

磐田は4バック気味にしてボール保持時は両サイドバックが高い位置にポジションを取り、2CBの間にGK三浦も加勢して福岡のフォアチェックを無効化する。

福岡も磐田のサイドの揺さぶりに対して5バックにして対抗する。これで磐田のサイドチェンジに対しても福岡の逆サイドでスペースが出来にくくなる。

86分に金子翔太に代わりリカルド・グラッサが入る。グラッサは前線に入り、攻撃のタスクを担う。

90分に福岡は山岸が下がり田邉草民がIN。

94分にも後方からのロングボールを大井が落としてジャーメインのシュートチャンスとなるが、ここは大井の競り合いでファウルの判定。ただ、ファウルがなくてもグローリーのカバーでジャーメインのシュートはブロックされてしまったので、ここはグローリーの守備能力を褒めるしかない。

このまま1点を返せず試合終了。

厳しい敗戦

今日の試合、グローリーは危険なシーンを何度も処理していた。彼は今日のマンオブザマッチ候補の1人だろう。

ライバル相手にホームで痛い敗戦。試合内容的には五分五分といえる試合だったので、どちらに転んでもおかしくなかった。出来たことと課題点を整理して次に切り替えて行きたい。

今日の試合ではパスワークで相手を揺さぶることができてきたことはよかった。その代わり、パスワークの出口となるシュートの場面に入っていく選手が足りなかったのが課題点。

パスワークに集中し過ぎてしまい、ゴールを奪えるポジショニングの選手がおらず、ゴールを脅かせない。ここの切り替えをうまくすればもっとゴールを奪えそうなのだが。

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