スコア
0-5
順位
16位 6勝6分11敗 勝ち点24
28得点38失点 得失点差-10
スタメン
前節、途中交代で下がった川島永嗣はベンチ外で杉本光希がスタメンを務める。川島の離脱は痛いがベンチに三浦龍騎が戻ったのは光明の兆し。その他は前節と同じスタメンで臨む。
序盤から押し込まれる磐田
序盤から湘南が磐田陣内に押し込んで試合が展開する。
今日は試合前に雨が降ったせいでピッチがかなり湿っていて、ところどころ水たまりになる手前くらいの場所も見えた。
この状況だとボールは走るかもしれないが、ボールが濡れて止める蹴るの難易度は上がるし、踏み込みのグリップも緩んで細かいアジリティも出しにくい。
湘南はルキアンに長いボールを当てて全体を押し上げると前線に人数をかけて攻撃に厚みを加える。磐田は奪った後もペイショットに当てて前進を試みるが、後方の選手のサポートが遅く、すぐにペイショットは囲まれてボールを奪い返される。
グラッサの退場でTHE END
厳しい展開に拍車をかけたのは20分のグラッサの退場。ルキアンはペナルティエリア内でグラッサを背負うと、磐田時代に何度も見せた強力は腕の力でグラッサを抑えながらターンしてグラッサと入れ替わる。堪らず、グラッサは引き倒してしまいPK献上&1発レッド退場。
これがこの試合を完全に決定づけてしまった。
ルキアンのPKを皮切りに前半だけで3失点。
細かく書く元気が出ないが、ショッキングな展開。
横内監督の対抗策
CBの補充のためグラッサの退場直後に金子翔太を下げて、伊藤槙人が入っていたが、その後、後半頭から松本昌也とペイショットを下げて平川怜と西久保駿介が入った。
後半はジャメの1トップの後ろに中盤4人とDFライン4人が並ぶ。中盤は右から植村洋人、上原力也、ゴメス、平川怜。DFラインは右から西久保駿介、鈴木海音、伊藤槙人、松原后が入る。
前半はペイショットにはボールが入るがその後のサポートが遅く、湘南の帰陣が完了した中での攻撃となってしまい、さらに後ろの選手も守備の穴を開けるのが怖かったのか、上がっていけないためにジャメとペイショットが孤立して全く攻められなかった。
後半は動きの範囲の広いジャメが前線でボールを収めて、両サイドの植村や平川に繋ぎ、彼らがボールキープする間に西久保、松原がオーバーラップしてクロス。ジャメと逆サイドのSHがゴール前に飛び込むという攻撃を狙ったか。
杉本の痛い勉強代
この交代策の効果を見る前に4失点目。
高めのボールをキャッチに行った杉本光希が掴みきれずにバーを叩いてゴール前に落ちるのをルキアンに押し込まれる。
よくこういうシーンでGKが敢えて片手でバーの外に押し出すのを見るが、取れそうに見えるのになぜそうするのかが、この4失点目でよく理解できた。
特に近くに敵がいる場合はキャッチミスでリスクを取るよりセーフティにCKに逃げた方がよいということだろう。杉本と共に重い勉強代を払ってまた一つ学びを得ました。
交代策による反撃を目指したいところだったが、SHにボールが入る場面はつくれるが、SBのオーバーラップが間に合わず、SHが囲まれてしまい、ボールを奪い返されたり、相手の帰陣が先に完了してしまう。
ただでさえ1人少ない中でボールを回される中で、奪った瞬間に全力スプリントするのはなかなか松原、西久保でも厳しい。さらに相手もチーム全体が走力のある湘南だったのも不運だった。
そのため横内監督は62分に上原を下げて、ブルーノ・ジョゼを投入。右SHに入れて独力でのボール運びを託す。
しかし、この策もなかなか功を奏さず。
逆に5点目を奪われて万事休す。
退場以上の敗因
今日の試合はグラッサの退場が非常に痛かったが、それがなくても負けていたかもしれない。
元々、走力の面では湘南に分が悪いのが重馬場のピッチコンディションにより、それがさらに大きくなった印象。
しかし、それ以上に立ち上がりから人数をかけて前に出てきた湘南に圧倒されて、攻撃時にも上がっていけない、気持ちで負けてしまったように見えたのが残念。
シーズン後半戦に入り、下位のチームが徐々に勝ち点差を詰めてきている。幸い新潟や川崎などすぐ上の順位のチームとも勝ち点差は離れていないので完全に追い詰められた状況ではないが、気持ちで負けていては勝てるものも勝てない。
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